やまがたの雛人形

温泉ファン

2020年02月29日 14:42



かつて川の道として栄えた最上川では、紅葉をはじめ、たくさんの物資などを京の都やお江戸へと運んでいました。その帰りの船には仏像や鮮やかな衣装など、華やかな京の都やお江戸の文化をたくさん乗せて戻っていたそうな。

紅花交易でもたらされた京文化を雛と街並みで感じる旅。かつて山形は全国有数の紅花生産地として知られ、北前船で紅花や米を、京や大阪へ運んでいと古い文献や資料にも書き残されています。

そういった文化のひとつとして今なお残っているのが「ひな人形」です。この最上川がもたらしたはややかな京・江戸文化の雛人形たちと、年に一度の華やかな雛まつりを山形の地にて堪能しに国内旅行をしてみませんか?ぜったいに満足すること間違いありませんから♪

最上川から辿り着いた川沿いの町の比較的に豊かな家で飾られて、今現在では日本全国にお雛様の道としても知られるようになった山形。

現在も最上川沿いの県内各地に数多く残されており、2月~4月には山形県内各地で雛人形を公開していますので、ぜひ雛と上方文化をめぐる旅をお楽しみいただけますよ。

三百年もの前の古代雛たちは今でもそれぞれの美しさや可愛らしさなどを保ち誇らしげに飾られています。

地域によって異なるお雛様を愛でるのも楽しみの一つですね。

享保雛(きょうほうびな)
「最上川舟運の発達時期と重なる享保年間に流行したため、雛人形の主流となっている。比較的大型で、面長の顔が多く、装束は金襴や綿を用いているため、豪華な印象を与えます。」

有職雛(ゆうそくびな)
「公卿の装束を、有職故実により正しく仕立てた雛です。女雛の十二単、衣冠装束などが特徴とされ、古今雛の原型となっています。別名「高倉雛」などとも呼ばれています。」

古今雛(こきんびな)
「江戸にて生まれ人気を博し、現代の雛へと受け継がれています。目にガラスなどをはめ込む精巧さと、美しい装束と顔立ちで、京都・大阪へと次々に広がっていきました。」

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